超歌手大森靖子を読んで
超歌手大森靖子を読みました。
ハロショのイベントに出る女性歌手がいる、という情報を大型掲示板でみたのが、大森靖子さんを知るきっかけでした。
後日、(ハロヲタの歌手ってどんな人なんだろうな)と思った私はタワレコでインディーズアルバムを2枚購入し、聴きながら帰ろうと車に備え付けてあるプレイヤーにセットしました。
が、帰ることが出来ませんでした。
本当に周りから見ればすっごく気持ち悪い考えだと思いますが、聴いた瞬間に(やっと会えた)って気持ちでした。
(※辻仁成さんをディスってるわけではありません)
2枚のアルバムを聴き、歌詞カードやライナーノーツを読み、ちょっぴり泣いたら三時間も過ぎていて、それでも足りなくて、でも駐車場があと15分で閉められるので慌てて帰ったのを覚えています。
ハロプロと銀杏BOYZが好きで、宇多田ヒカルと浜崎あゆみがカリスマで、ゆとり世代で、個人HPと前略プロフを通り過ぎてきた私に
【同年代の神様が出来た】のが2013年12月14日のことです。
ここから感想です↓(ネタバレはありません)
冒頭を読んだ時、文字のひとつひとつが傷のように見えてきました。
大森さんは炎上してもメジャーデビューしても結婚しても妊娠しても炎上しても出産しても炎上しても止まらず走り続けてくれています。
すごくタフだと思います。
でもそのタフさというのは
【一 大森靖子】という人間がタフ というより
【大森靖子は毎日色々なことで殺されていくけれども、それでも大森靖子はなくならない】
みたいなタフさで
(近いところで言うと綾波レイとか富江とかだけどでもそれとも全然違う語彙力が無い誰か代わりに説明して欲しい(泣))
(この人は、この人の作る芸術は、感性は、何度も何度も誰かに殺されたのだろうか)
と思ってしまうところもありました。
そういう誰かから受けた傷が文字になったような、
本が身体だとしたら文字は傷痕で
傷だらけの身体は一見すると痛そうで、こちらまでヒリついてしまいそうなのに
それでも身体は温かくて、受けた傷痕までもがその身体で、この身体は私の身体だと、この身体こそが私の身体だと言っているような気持ちになりました。
そして、そういう傷を他の人が負わないようにしたいんだろうなとも感じました。
読み進めていくと文字が傷痕だけでは無いとも思い始めました。
血や、血管や、時折骨まで文字にしてくれて
(しかも背骨みたいな言葉もあるの!ガチの出血大サービス!)
そりゃこのタイトルになるなと
だってこの本は超歌手大森靖子自身なのだから
だからこそ
こんなに自分の身体を開いて、内臓まで見せてくれて、なんなら触らせてくれて、こんなに誠実な人がこんなに苦しまなければならない世の中の理不尽さが悔しい
いつだって世の中は不公平だけど
それでもこの愛が報われないなら一生初恋を最後の恋なんだと信じて生きていきたいじゃないですか
もう何いってんだろうなって感じだけど近い言葉が無いんです…
言葉にすると遠くなるってなんなんだろ…
語彙力の限界…低学歴の哀しみ…
本の中には私に最近起こった凄く似てるモヤモヤしたこともあったけど、
私には分からない悲しみもあって、読んでみても全部が全部「分かるわ〜」とか言えないけれど
それでも私はやっぱり大森靖子さんが好きだな〜て再確認しました。
そもそもね〜優しいんですよ!やっぱ!優しい!
「お金のないファンのためにYouTubeを毎週更新する」とか、
「Twitterで必ずおはようをする」とか
「LINEライブでライブに来られない人にも歌を届けてくれる」とか
「DM解放」とか!
音楽ではない部分でもファンのために色んなこと工夫してくれて
私みたいな雪国のクソ雑魚地方民は本当に本当にそういう細かな一手間が最高に嬉しいし靖子ちゃんのご飯絶対美味しいんだろうな〜とか思ってます。
(本当は去年仙台のチケット取りたかったけど秒で売り切れて会えなかったのでクソカワPARTY発売後にツアーがあったら今度こそ行きたい…!)
とりあえず7月のクソカワPARTY発売を楽しみに、それまでにもう一度本を読み返してみようと思います!おわり!